「4時48分サイコシス」に挑んだ日々を花野純子が綴ります。

2013年元旦 新年あけましておめでとうございます!

熊本公演レポートです!2012年12月22日 (土)23(日)本番


2回公演で72名の御来場。小さな劇場でしたが、すごくいい感じでサイコシス作れて、まあでも、もう少し集客したかったけど贅沢も言えません。本当に多くの方々にご支援頂いた熊本公演でしたから。そしてロングランからずっとご支援頂いているお客様にも深く感謝しているのです。

初日終わってホッとした表情の我々3名。異様な緊張感がただよう劇…だと言われてますからね、でも本当に我々は普段稽古場でもずっと緊張していたから、こんな写真はめずらしいです。昨日はスタッフ2名のぞいて熊本に宿泊しました。キャスト3人とも「眠ったかどうか解らない。」と言う夜でして、本番終わった時はやはり、興奮していて眠れない事も多く、そういったことも共有していて(ちょっと辛いですが)だからこそ迫力ある、息の合った舞台をお届け出来るのだと思います。

ロングランから北九州門司公演の時まで、本番前に必ず通し稽古して本番に挑んでいました。しかし今回からは、一部抜き稽古と、脚本全部の読み合わせで、本番に向けて体力を残すと言う稽古メニューに切り替えました。そしてそれはうまくいったようです。練習しなかったら不安だった私ですから。それほどサイコシスは難しく、そしてそれを乗り越えられた熊本公演でした。

熊本公演は私がこれまで様々な自主活動をしてきた中で、あってはならない赤字。でも清々しさが残るのは何故でしょう。何かを乗り越えた。集団で。これまでの私の人生ではなかったことでした。常に上昇する為に人との縁を切っていかなければいけない人生でしたから。今回はそうでなかったということです。ついてきて下さったスタッフと出演者に恵まれてうれしい…。で、この写真アラーキー風だよね?

いつも張りつめていた稽古場。全員の自信と達成感が初日終了後に気持ちとして存在したんじゃないかな。そして撮ってくれた、制作してくれた花野PDがいなかったら、この劇は存在しなかったよね?
さあ!2013年もよろしくお願いします。そしてこのブログを読んで頂いている皆さん。
心から感謝しております。
そして花野組サイコシスを今年もよろしく応援して下さいますよう心からお願い申し上げます。

明日開演!「花野組のブログを観た」と受付で言って頂ければ
前売料金で入場出来ます!(メールでの受付は明日以降不可です)

2012.12月21日(金)


観て損はナシ!立ち見の場合はごめんなさい!劇は90分です。残席確認は070−5690−1258。今日私は運命的に仕事で熊本のディレクターに出会いました。そしてクマモンのクッキーを頂いたのです!風邪ひいてしょんぼりしてましたが、クマモンを食べたからには、もうこりゃあ歓迎ムードでしょう!!明日、長崎書店3階リトルスターホールで待ってます!!

熊本の皆さん!「4時48分サイコシス」
花野組一同お待ちしてます!

2012.12月19日(水)


あと3日。残席余裕あります(涙)この劇はそうそう観れる劇じゃないと思います。命と愛が積み重なっているのです。スタッフ、キャスト…全7名の。私はそもそも映画関係者で、観劇を躊躇うタイプの人間です。でも「サイコシス」は違います。わずか95分のエンターティメント。映画で出来ない「生」の表現にこだわっています。私は演劇を愛しているのです。そしてこの作品を!

熊本!花野組リハ…雪じゃなくて助かった!

2012.12月9日(日)


劇作家Jのベッドを作るF山。何と今回は、いきなり照明も担当!
ホール備え付けの灯りだけでやります。掟破りです!

リトルスターホールに乗り込んだ我々。いつも静かな我々ですがさすがにやや盛り上がってたな。

花野組わずか7名の情熱。熊本公演は最低限の手数で、でも最高の劇になると思う。

T医師はランタンを持って4時48分に劇作家Jの病室を訪れ…ふふ…ご想像にお任せします。

暗幕をはりません!(もともと好きじゃない、小劇場にはいらんと思う。)だってココは、すごく夜キレイ。この場所でイギリスの陰鬱な精神病院の美しさを表現します。縦のラインがいい感じ!

熊本の皆さん!こんにちわ!花野純子です

2012.12月5日(水)


何度か熊本に行って宣伝活動しています。お客さん来てくれるかなあ。熊本の商店街も、定食屋「銀シャリ亭」「紅蘭亭」などお気に入りのお店もできまして、まあ仕事で来てるんですから観光してる間はないんですけど少しは楽しまないとネ。で、やっぱりクマモンいっぱい…これは何故かシロクマ…可愛いなあ。

10チャンネルでは私のサイコシス宣伝が流れてる真最中と思います。皆さんとゲ…劇場でお会いしたいのよ!今週末12月9日の熊本リハーサルは雪…と言うことで本番の晴天を祈ります!

「4時48分サイコシス」はイギリスの劇作家サラ・ケインの遺作です。難解で脚本の形にさえなっていない戯曲でしたが、美しく詩的な文章と清浄な世界観の虜になったのです。28才で自殺したサラ・ケインと煙草の写真。私も劇中で電子タバコくわえて頑張ってます!

熊本の皆さんの為に…コスプレした、私の家の猫です。一家総出で熊本公演成功を願っている次第です。

自殺者は救われないのか?

2012.11月28日(火)


生きている時の悲しみや苦しみから解放されたい…。そもそも私の苦しみの根本は愛情の争奪だったと思います。結婚して子供も20歳を過ぎて、何を考えているんだ?と言われそうですが、生まれてくるのも死んでいくのも一人であると言う人間本来の真実が受け入れられない…。そんな「愚かな悲しみ」を私は持っています。今だって充分愛されているし、幸せなのに…です。
演劇も映画も、演出家や監督の問いかけから始まって、その作家の人生を賭けた答えを提示する…そうでなければ演劇も映画も世間に発表する意味はないと思うんです。
「4時48分サイコシス」は変化していく私の「人生の大切な答え」の一つであると思うから、迫力も熱気も伝えることが出来ると思います。自殺する劇作家「J」の魂は救われないのか?というと、そうではない…と最近私は思うんです。

小劇場の原点に立ち帰りたい!

2012.10月25日(木)


そもそも小劇場のブームと言うのは『反・商業演劇』と言う流れで存在していたわけですから。
その根本を忘れたら、ただ小さい場所でやる商業的にもリスクの少ないマイナーな集団…と言う事になっちゃいます。もちろんお金持ちじゃないですよ、花野組は。でもお金がないから小劇場でやるんじゃない。俳優の身体から空気みたいに伝わる愛情や激情、劇中の事件を観客と共有する特別な時間…。
その為の小劇場であったはず。私は忘れていません。その証拠を熊本で目撃して欲しいのです。

花野組サイコシス熊本公演は完成形へ

2012.10月13日(土)


共演者、スタッフの熱意で、ようやく完成形が見えました。劇作家と精神科医が別れるシーンがうまくいかず、北九州公演の時は精神的に失敗した感じでした。熱い思いで別れるなんてロマンチック過ぎるという、私の女性的な意地悪もあったと思います。男女が別れる時の、涙さえ出ない冷めきった感情を人生で何度も経験したからだと思います。

でもこれはサイコシスで、本当に我々の愛した作品であり、我々自身の生身の感情もあります。出会いは別れの始まりであると言う「衝撃と悲しみ」を、若い頃の私は理解する事が出来ませんでした。でも、生きているからこそ経験出来る事が、別れだとすると、それも愛おしく思えるかもしれないと、考えられるようになったのです。

12月の熊本公演に向けてビジュアルイメージの刷新!

2012.9月6日(水)


新しいイメージPHOTOを思いついたので、花野PDに相談してて「3人で心中してる写真撮りたい。お墓に埋まってる感じにしたい」と話していて、じゃあ稽古の合間に、練習で撮ろうということになって、3人で寝っころがりました。私も化粧が中途半端でしたが,逆に死体みたいかも?陽射しも絶妙な美しさで「これでいこう!」と言う事になりました。花野PDは30分以内の早撮り!うまくいく時は行くもんだ!

私と亡霊Kイチは、寝てるみたいにしか写れませんでしたが、T先生はほぼブレずに全部、死体っぽかったな。こちら笑顔で何となく楽しい我々。ボツ写真ですが、何してる?

清涼感ある色合いで熱くいきます!

2012.8月12日(日)


我々キャスト3人と、演出の花野PD、音響で演出部のYちゃん。総勢5名の最低限の人員の稽古場は、去年より涼しい気がします。共演者やスタッフと昨年はあまり多く話をしませんでした。でも今年は雑談をする余裕があります。それがうれしいです。

そもそも本来、私も俳優ではありませんし、T先生もそうでした。たとえ劇中でも心を許し合えるまでに時間がかかったけど、そんな境遇での共演だったからこそ、劇中でも本物の迫力があるのではないでしょうか。

最近、羽根とぬいぐるみが似会ってきた亡霊K氏。キャラ変わったよね?

博多でサイコシス…3回目の夏!

2012.7月29(日)


精神世界に寄り添う、劇作家Jと亡霊K…。でも、双方の体温で暑くてたまらん!まして夏のぬいぐるみってたまらんなあ。最近はどこの稽古場も省エネで廊下なんて暑くって、我々この厚着ですからねえ。シーンが終わったら亡霊Kは汗ばかり拭いてます。

今日のT先生は、ややヒゲもあってオールバックでなかなかいい感じ。夏バテなのか「調子悪かった」とおっしゃってましたが、機嫌悪そうな先生もソソルものがあります。私だけですかね?

暑中お見舞い申し上げます!


北九州公演以来、舞台上でお目にかかれない我々ですが、その時の写真で(いつも陰気な→)私と亡霊Kも、めずらしく笑顔の写真が発見されまして、いくらか爽やかかもしれない…というわけで、真ん中はFMキタキューのDJKEY君です。真夏の博多で、ロングジャケット、ぬいぐるみ…と暑苦しいアイテムのまま、稽古中です。涼しくなってから、また舞台上でお会いしましょう。

4.48PsychosisトライアングルVer.です


8人から3人のキャストになった我々。アメリカのテディベア(シロクマ)を阪急で買いましたが、ぬいぐるみを愛でる習慣のない私は、なんだかタオル代わりに抱いてます。稽古場から見える福岡タワー。遠くから見ると何だかケーキみたいに見えます。

前半のクライマックス。劇作家「J」と二人きりの心中を図ろうとする精神科医「T」死後も続く愛を信じる亡霊「K」は、二人の心中を許さず、激怒し「J」の腕を引き抜き「T」を柱に釘で打ちつけます!
トライアングルの成れの果ては劇的です。究極の愛憎を描けそうです。

作者サラ・ケインの「浄化されて」という戯曲では、ティンカーと言う先生や亡霊も出て来るそうです。
なんかそっちに近くなってきたかなあ。「極限の愛を描く」とサラ・ケインは語っていたそうです。
ティンカーじゃなくって「T」先生は最近髪型も演技も豹変しまして、イギリスの精神病院を舞台に、我々、愛に関する大暴れをしたいと思います。

2012年6月25日(月)

花野組サイト、私のブログがアップロードできずに困っています!!

2012.年6月21日(木)

こんな事初めてですが、使っているマックの不具合なんでしょうか?花野組ホームページが一切アップできない状況が数日続いています。サイコシスのサイトは大丈夫なようです。困ったなあ…。

「CTーMagazine」様!ありがとうございます!


あらあ?どうよ?それらしいわ!CTスタッフの皆様ありがとうございます。うれしいです。かっこ良くさせて頂いて満足です。次面にはサイコシス舞台写真も載っています。

こちらCTーMagazineの表紙です。フリーですのでお見かけの方は是非是非、お持ち帰りください!!

2012.年5月25日(金)

雑誌の撮影をサイコシスのイメージで!


KEINEGRAEFIK I.A.の写真家Christian KEINEさんに撮影して頂きました。アーティストっぽく撮って頂いたんじゃないでしょうか(実物より)。まさかスタジオでサイコシスの衣装を着るとは意外で、慣れるまでに時間がかかったな。夜遅かったのにスタッフの皆さんすみません!

そしていつもは大胆な精神科医T先生と私ですが、なぜかすっかりお茶の間みたいに素に戻った空気。普段大人しい我々ですからねえ。あらためて写真撮られるとか、今さらどんな顔していいのか?しかしKEINさんは普段撮った事のないような劇的写真を撮って下さいました。雑誌の仕上がりが楽しみです。

2012.年4月11日(木)

熊本公演に希望を持って挑みます!
2012年10月20(土)21(日) AT 「長崎書店」3F リトルスターホール上演決定

2012.年4月6日(金)

長崎書店様にご協力を頂き実現となります。
また劇団きらら様 色々と私達の相談にのって頂いてありがとうございました。
リトルスターホールは全面の窓ガラスから美しい木々がさざめいて見える、爽やかな青い空間です。
ここで新しいサイコシスを作るんです。

次回公演はキャスト3名で再構築、再上演します!

ロングラン公演初演時9名でスタートしたサイコシスでしたが、
次回は思い切って3名にしぼります。

亡霊「K」役、高柳圭一さん。彼とは10年来の付き合いになり、お互いの事をよく知っている分、
逆に俳優として息が合うのに時間がかかりました。今ではそこを乗り越えて、
舞台上では、かけがいのない感情を共有していると信じています。
劇作家「J」と亡霊「K」は、目に見えない繋がりを表現できるまでに発展してると思うんです。

劇作家「J」。映画脚本を書いていた時から私の弱点は「私自身の作品世界」から抜け出せない事でした。閉じられている世界…過去はロマンチックだと言われましたが、それじゃあマズいでしょう。
観客の心に近づきたいと思いながら近づけず、大きな檻の中で芸当を続けるシロクマみたい…しかもイルカやパンダほどの愛嬌もなく…汚れた一匹のシロクマみたいに自身を思う事があるんです。

精神科医「T」役、冷水覚さん。サイコシスの長い練習期間ずっとお互い代役なしで一日も休まず向き合ってきました。どれほどの時間をかけて主題に向き合ったことでしょうか。それなのに、うまく表現できない事も多く…ただし今後のサイコシスが開かれた展開になる為に「T医師」は重要な人物です。持っているモノ総てを舞台上で出してもらってますが、更に新しい可能性を望んでいるんです。